2011/10/07

13 人を介しての広報

13 広報を考える8-人を介しての広報

広報媒体というのとは少し違うので,広報のタイプ(06)にはあげていませんが,有効な広報になるのが,「人」を介しての広報です。
従来の弁護士は,顧問や紹介などを通じて相談や依頼を受けるのが一般的だったと思いますが,それはまさに「人」を介しての広報でした(もっとも,マーケティングなどという意識はなかったのでしょう。)。

原総合法律事務所にも,顧問先はあるのですが,顧問には依拠していないので(04),違った形で,より徹底して「人」を介しての広報を行っています。

まず,早くから取り組んでいたのが,「キーマンを介しての紹介」です(02の(b))。原総合法律事務所では,かつての依頼者などで,周囲に人脈を持っており,たびたび相談者・依頼者を紹介してくれたり,紹介してくれることを期待できる人を「キーマン」と呼んでいました。事務所の新しい展開があったり,新しいサービスを始めたときには案内を送り,また事務所グッズ(カレンダー,うちわ,ハンドタオル,ボールペン等)を作っては送ったりしていました。
こういった人は,周囲に困った人がいれば,原総合法律事務所を紹介してくれる有力なサポーターです。

次に考えたのが,全ての依頼者に「キーマン」になってもらうことでした。事件終了時には,原則として,預り金の精算に事務所に来ていただき,担当弁護士も応対して,事務所グッズ,サンクスグッズ,無料相談券等を渡すようにしました。
依頼者は,既に弁護士,特に原総合法律事務所の法的サービスを受けています。そこで満足,納得を得ていれば,リピーターになってもらえますし,周囲にも原総合法律事務所を紹介してもらえます。
事件が終わったらおしまいではなく,将来につなぐのがマーケティングというものです。

更に考えを進めれば,受任に至らない相談だけで終わる相談者も,既に原総合法律事務所の法的サービスを受けています。そうであれば,この相談だけで終わった相談者にも「キーマン」になってもらうべく,リーフレットや事務所グッズ,無料相談券等を渡すようにしました。
また何かあれば,気軽に原総合法律事務所に来てもらえるように,更に周囲に困った人がいれば原総合法律事務所を紹介してもらえるように,相談だけで終わる人も大切にしなければなりません。

もちろん,前提として,原総合法律事務所の法的サービスを受けて,満足,納得を得ていなければ,リピーターにはなってもらえませんし,周囲にも原総合法律事務所を紹介してもらえるわけがありません。
そこで,原総合法律事務所では,「サービス業の視点」,「ユーザー目線」をキーワードに(05),「上質な法的サービス」を提供することを事務所の理念とし,結果にかかわらず(敗訴したとしても),満足,納得を得てもらうよう,弁護士だけでなく,事務局も一体となって,圧倒的な努力を続けてきたのです。

いい仕事をすれば,仕事は増えるという当たり前のことなのですが,そのことを意識したシステム作りが必要なのです。

そういう観点から,実は,最近,原総合法律事務所では,新しい「人」を介しての広報として,かかりつけ弁護士"LAW SUPPORT 佳朋"のサービスを始めています。これも,おそらくは例のないサービスと思いますが,そのことは,顧問との関係も含めて,後日まとめてお話しします。